赤ちゃんはぜひ母乳で育てましょう

母乳は赤ちゃんにとって最良の栄養です

母乳育児は赤ちゃんにとっても、お母さんにとっても利点がたくさんあります。

• 母乳哺育は、最も自然で栄養的にも好ましい方法です。母乳は赤ちゃんの発育に必要な各種の栄養素が理想的な組成で含まれています。また、母乳で育てるとアレルギー体質や肥満児にもなりにくいと言われています。赤ちゃんのあごの力や吸い込む力がついて、体が丈夫になります。
• 母乳、特に初乳の中には"免疫物質"(免疫グロブリン)が大量に含まれているため、赤ちゃんは種々の感染症に対して大きな抵抗力を持つようになります。※初乳とは、分娩後数日間に分泌される乳汁です。
• 母乳育児は、スキンシップ(肌と肌の触れあい)を通して母子相互作用に大変良い結果をもたらします。母と子の絆(きずな)が強く形成されるため、赤ちゃんの精神発達、特に情緒面の発達に望ましい影響を与えるのです。

母乳をよく出すために…

• 赤ちゃんが生まれたら、出来るだけお乳を吸わせましょう。赤ちゃんが乳首を吸うと、その刺激がお母さんの脳に伝わり、お母さんの脳下垂体から母乳を盛んに出させるプロラクチンというホルモンの分泌を促します。
• 出産後できるだけ早くから、赤ちゃんの顔をよく見ながら根気よく、何回もお乳を吸わせて下さい。これが母乳をよく出すためのコツなのです。
• 母乳を作るもととなるのはお母さんが摂取した食事等なので、バランスのよい食事を十分にとりましょう。また、睡眠不足だったり、心配事があると母乳の出が悪くなります。赤ちゃんが寝ている時に休養をできるだけとり、周囲の支援を得ながらリラックスするように努めましょう。

母乳が出ないことに悩んでいるお母さんへ

• お母さんの病気や体調などで母乳育児を行うことが出来ない場合でも、赤ちゃんをしっかり抱いて、目と目を合わせて授乳することで赤ちゃんとの絆がより一層強まります。
• 1人で悩まず、かかりつけの医師や助産師、地域の保健師等に相談しましょう。インターネットで販売される母乳を赤ちゃんに与えるにはことは感染症や衛生上のリスクがありますので注意しましょう。