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妊娠中の体調管理
妊娠中の注意点
- 妊娠・授乳中の喫煙、受動喫煙は、流産や早産等のリスクを高め、胎児の発育に悪影響を与えます。低出生体重児が産まれる頻度や、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症頻度も高くなります。妊婦さん自身はもちろん家族も禁煙しましょう。
- アルコールは胎盤を通過するので、妊娠中の習慣的な飲酒は、胎児の発達遅延や中枢神経に異常を起こすリスクを高めます。また、授乳中の飲酒も母乳を通して赤ちゃんに影響を与えます。妊娠・授乳中の飲酒はやめましょう。
- 妊娠中の検査でHIVやHTLV-1にかかっていることが分かったお母さんは、授乳方法について必ずお医者さんの指導を受けてください。赤ちゃんに病気をうつす可能性があるためです。
産前・産後の健康管理
- 妊娠が分かったら、妊婦健康診査を必ず受けましょう。妊娠中や、出産後1年以内に保健指導又は健康診査を受けるための時間が必要な場合は、会社に申請しましょう。
- 医師から、妊娠中の通勤緩和、休憩時間の延長、つわりやむくみなどの症状に対応して勤務時間の短縮や作業の制限、休業などの指導を受けた場合には、事業主に申し出て措置を講じてもらいましょう。
主治医に「母性健康管理指導事項連絡カード」を記入してもらい、会社に提出しましょう。連絡カードは、母子健康手帳に掲載されている様式をコピーして使用するか、厚生労働省ホームページからダウンロードできます。
妊娠中の職場生活
- 妊婦は、事業主に請求することにより、時間外労働、休日労働、深夜業が免除されます。
- 妊娠中は、他の軽易な業務への転換を請求できます。
- 重量物を取り扱う業務や有害物質が発散する場所での業務などは、妊娠中はもとより、年齢によらず全ての女性を就業させることが禁止されています。
- 妊娠・出産、産前・産後休業、育児休等を理由に不利益な取扱いを行うことは違法です。