東日本大震災宮城の震災対応記録

(職員インタビューによる震災の記憶・経験の伝承)

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試験研究による農業技術支援

 東日本大震災で発生した津波による農地への海水の流入や汚泥の堆積等により、農業は多大な被害を受けた。県内の試験研究機関のうち、施設が受けた被害が比較的小さかった農業試験研究機関では、避難所運営等の市町村支援業務にも当たった。
 このような中、それぞれの試験研究機関では、各機関が持つノウハウを活用した農業の早期復興に向けた取組を実施した。農業振興課、農業試験研究機関及び東北大学では、海水流入農地の調査を平成23年5月に開始し、農地の復旧を支援した。
 平成23年12月、国が立ち上げた先端技術を駆使した大規模な実証研究を実施する「食料生産地域再生のための先端技術展開事業(先端プロ)」を活用し、東日本大震災の被災地域を新たな食料生産地域として再生するため、先進的な農業技術を駆使した大規模実証研究を実施し、その技術の普及・実用化に向けた取組を行った。

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