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令和2年5月21日に加美町にある「農事組合法人いかずち」のほ場(農地整備事業小野田宮崎地区,昭和58年完了)で,直進アシスト機能を搭載した田植え機による田植えの実演会が行われました。この日の天候はくもりでした。
加美町の「農事組合法人いかずち」は令和2年度の農林水産省「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」で実証ほ場として採択されました。
宮城県産米のブランド力の向上と安定生産のためには,水稲種子の安定した生産と高い品質の確保が重要です。
水稲種子の生産を行っている「農事組合法人いかずち」では優良種子の確保が重要となっており,異品種等混合防止のために,異株や雑草の除去作業が欠かせません。この除去作業にかかる労力削減のため,いかずちでは今後,自動操舵除草機の導入を見込んでいます。そこで,今回は直進アシスト田植え機により植え付けの作業精度を高め,自動操舵除草機の導入を進めるための実証を行いました。
みやぎスマート農業推進ネットワーク(農政部農業振興課へのリンク)
実演会では,KSAS(クボタスマートアグリサービスシステム)とWATARASU(水田遠隔水管理装置)についての説明がなされ,その後,田んぼでの田植え実演が行われました。
生産管理作業を一元化するシステムで電子地図上にほ場を登録し,住所,面積,所有者等の情報をまとめて管理ができます。いつ・どこで・誰が・どのような作業をしたかといった作業日誌の入力や作業指示の情報管理をパソコンやスマートフォン上で行うことができます。
水田の給水・排水管理をパソコンやスマートフォンを使って遠隔,自動で行う装置で,水位計や温度計機能も備えています。受信機(写真右方)1台で半径2kmの範囲のWATARAS(写真左方)を40機まで対応できます。
GPSアンテナユニットを搭載しており,直進の維持を自動で行うことができます。旋回や外周の植え付けの操作は現時点では手動で行うことになりますが,従来のように植え付け時のマーカーに合わせる操作の手間が省け,植え付け中にハンドルから手を放し,田植機を停止させることなく苗の補充を行うことができます。畦が近づくと警報が鳴り,自動停止する安全装置も搭載しています。
次回は,自動操舵除草機の実演会を6月中に開催することを予定しています。
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