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自動車整備士は,お客様の大切な車(財産)を扱う仕事です。今回は,お客様の車を運転する際の注意点や外装・内装を傷つけないようにする保護具の取り付け方を学びました。また,基本作業としてジャッキ・アップとリフト・アップの方法を学びました。
大型車の車軸周りの脱着作業を行いました。作業項目の中でも,調整作業はとても大切で,正しく行わないと深刻な事故に繋がってしまいます。この実習を通して,大型車のブレーキ装置及び車軸周りを確実に整備する技能を習得しました。
ハンド・ドリルと卓上ボール盤を使って,決められた寸法のとおりに鉄板に穴を開けています。
穴が開け終わったら,タップという工具を使用して雌ねじを切っていきます。
・穴あけ,雌ねじの完成品 ・雄ねじの完成品
一見地味な作業ですが,傷んだねじの修正作業等は就職してからとても役に立つ技術なので,皆真剣に取り組んでいました。
校で所有しているダットサンを車検に合格させるために,自動車整備科2年生は車検整備にチャレンジ中です。保安基準に適合していない箇所はないか,各部の状態を念入りに点検しています。
操舵装置と制動装置の点検・調整作業を1年生の復習も兼ねて行いました。自動車の「曲がる」「止まる」を支えるとても重要な装置なので,確実に丁寧にを意識して実習に取り組んでいました。
手仕上げ工作作業が一通り終わったので、エンジンの分解組立実習を始めました。
エンジンを構成する部品の名称や役割を,ひとつひとつ確認しながら分解を進めていきます。
ボルトやナットは緩める順序が決まっているものもあるので,順序を間違えないように慎重に分解をしました。 また,外したボルトやナットは大きさや長さがそれぞれ異なるので,どこから外したボルトなのかを記録して,整頓しながら作業をしました。
分解が一通り終わったので,取り外したピストンやシリンダ,クランク・シャフトなどの測定作業をしました。
測定した値が基準値内に入っているか,100分の1ミリ単位で測定をします。
測定作業が終わったら,いよいよ元の状態に組み立てていきます。
測定作業が終わったので,エンジンの組立に取り掛かりました。
写真は専用工具を使ってピストンをシリンダに挿入し,取り付けボルトを規定のトルクで締め付けているところです。部品に傷を付けないように慎重に作業をしていました。
エンジン本体の組立が終わり,エンジンを車体に搭載する作業に移りました。
配線やホース類の取り回しなどに気を付けながら,ボルトやホース・バンドをひとつひとつ確実に締め付けていきます。
搭載作業が終わり,自分たちが組み立てたエンジンが掛かった瞬間,大きな歓声が沸きました。
現場での作業を想定して,車載されたエンジンから補機類を脱着する実習をしました。
左の写真は,冷却水を循環させるウォータ・ポンプの脱着をしている様子です。狭く,見にくい場所についているボルトを緩めるのに一苦労していましたが,反復練習をするうちに基準時間内で作業が完了できるようになりました。
右の写真は,ベンチ・エンジンを使って電子制御装置の点検をしている様子です。外部診断機やサーキット・テスタを使い,不具合箇所を効率よく特定する手法を学びました。
路面からの衝撃を緩和するなど,車の「走る」「曲がる」「止まる」を支える重要な部品である,サスペンションの脱着作業をしました。
自動車の足廻りという過酷な条件下に置かれている装置なので,サスペンションの整備は,現場でも比較的頻度が多い作業です。
車種によって構造が異なるので,様々な実習車を使い訓練を行いました。
変速装置であるトランスミッションを分解して,ギアの組み合わせによって変わる動力の伝達経路や構成部品の点検方法を学びました。
右の写真は油圧プレスを使ってシャフトにギアを組み付けている様子です。部品を壊さないように,また,部品を誤って組付けないように,慎重に何度も何度も確認しながら組立をしました。
自動車整備科1年生は,サーキット・テスタを使って,ヘッドライトなどの灯火装置を点検する実習をしました。
配線図を見ながら,正常時と異常時の電圧の違いを確認し,不具合がどこに隠れているのかを探し出す方法を学びました。
自動車整備科2年生は,様々な車種の実習車を使って,タイミングベルトの交換作業を行いました。
タイミングベルトは,エンジンのクランクシャフトとカムシャフトの回転周期を同期させる重要な部品です。組付けを誤るとエンジンが不調になるばかりか,最悪の場合,エンジンの破損に繫がってしまいます。
ベルトを組み付けた後,タイミングにズレはないか,ベルトの張りは適切か,慎重に確認をしながら作業をしました。
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