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宮城県には、震災復旧・復興事業に携わるため、全国の自治体からたくさんの応援職員を派遣いただいています。技術職の方を中心に、ピーク時には約260人、現在も約180人の応援職員が県内各地で事業に取り組んでいます。このコーナーでは、沿岸部に派遣されている応援職員の方々にインタビューを行い、復興の進捗や宮城の生活で新鮮に感じたエピソードを通して、「宮城の今」を発信します。
今回は、鹿児島県から派遣され、気仙沼地方振興事務所南三陸支所のほ場整備チームに勤務する田中伸哉技術主査に話を伺いました。
Q
宮城県には、いつから派遣されていますか。
A
鹿児島県では、平成24年から農業土木の職員を4人ずつ、半年の任期で宮城県に派遣しています。これまで40人を超える鹿児島県職員が復興業務に携わりました。今回、私に派遣の声が掛かったので、「よし!行くぞ!」と前向きな気持ちで今年の4月に宮城に来ました。
Q
被災地での生活に対する迷いや不安はありましたか。
A
これまで応援職員として派遣された先輩たちから、派遣先の生活の様子や仕事の内容を聞いていたので不安は特にありませんでした。
Q
実際に被災地に来て感じたことは。
A
三陸自動車道を降りるまでは、被災の状況を全く感じませんでしたが、南三陸町に近づくにつれ、いたるところで盛土工事が行われていて、周り一面土色の風景が目に飛び込んできました。想像を超える津波被害を受けたのだと肌で感じまし
た。
Q
今は、どのような業務に携わっていますか。
A
田んぼや畑の復旧、農地の区画整理業務などに携わっています。自分の担当農地は、一昨年から営農が始まり、現在は水はけが悪い畑の排水環境整備など、不具合を直す工事をしています。
Q
仕事の面で難しさはありますか。
A
私は任期が半年間という短期間であり、全ての業務内容を熟知することは非常に難しいです。そのため、農地所有者との調整は、農家と自治体との橋渡しをしていただいている「南三陸地区農地災害復旧・復興事業推進協議会」の委員の皆
さん等が担い、私は主に工事の手続きや現場で工事がスムーズに行えるよう事業者との調整を行っています。
Q
宮城に来て、今までと違う感覚や気付きはありましたか。
A
これまで、九州地方から一歩も出たことがなかったので、初めて訪れる場所、人、食べ物、気候、すべてが新鮮に感じました。
Q
宮城の食べ物はいかがですか。
A
料理の味付けが違うと感じました。九州の醤油は甘いのですが、宮城の醤油は塩辛くて、初めは地元の味が恋しくなりました(笑)。きっと宮城の味に慣れている人は、九州に行くと甘すぎると感じるでしょうが・・・。ホヤも初めて食べました!
Q
言葉で困ったことはありませんでしたか。
A
職場も事業者の方も、私が鹿児島県人だと分かってくれているので、分かりやすい言葉で話してくれます。こうして支えていただいているので、言葉では苦労していません。
Q
また宮城に来たいと思いますか。
A
復興を遂げた姿を見に、ぜひまた来たいです!その日を、楽しみにしています。
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