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掲載日:2020年11月12日

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メルマガ・みやぎ 応援職員の声No.11

1 応援職員の声・・・東部土木事務所

県は、東日本大震災からの復興を進めるため、全国の自治体から多くの応援職員を派遣していただいています。ピーク時には約1,000人、現在も約320人(10月1日時点)の応援職員が県内各地で事業に取り組んでいます。

このコーナーでは、震災復興業務に携わっている応援職員の方々にインタビューを行い、復興の進捗(ちょく)や宮城の生活で新鮮に感じたエピソードを通し、「宮城の今」をお伝えします。

今回は、埼玉県から派遣され、東部土木事務所 経理班で、災害復旧・復興に伴う工事の発注などに携わる漆原照大(うるしばらあきひろ)さんにお話を伺いました。

  • 編集部
    派遣の時期、任期について教えてください。
  • 漆原さん
    当初の任期は、平成31年4月1日から令和2年3月31日まででしたが、もう少し復興業務に携わりたいと思い、任期の継続更新を希望し、令和3年3月31日までとなりました。
  • 編集部
    なぜ派遣職員に応募したのですか。
  • 漆原さん
    岡山県で平成30年7月に豪雨災害が起こった際、私は先遣隊として倉敷市へ支援に向かいました。被災直後であったため、現場の最前線で、避難所の運営や物資の運搬、支給などを行いました。10日間ほどの被災地支援を経験し、今度は長い期間で被災地支援業務に携わりたいと考え、宮城県への派遣職員を志願しました。
  • 編集部
    派遣が決まった際の家族や周りの人たちの反応はいかがでしたか。
  • 漆原さん
    派遣職員に志願していることを家族に話していなかったので、決まった時はすごく驚かれました。ただ、宮城県の復興創生期間は残りわずかであり、埼玉県から復興支援で行く機会は最後になるかもしれません。家族も今しかできないことだということで、背中を押してくれました。
  • 編集部
    現在の業務について教えてください。
  • 漆原さん
    東部土木事務所経理班で、工事の入札、発注を行っています。
    発注業務は、行ったことがなかったので最初は戸惑いましたが、周りの同僚に教えてもらいながら業務を進めることができました。沿岸部ということもあり工事の発注が多く、特に震災関連の復旧・復興事業の工事が7~8割を占めています。
  • 編集部
    復興の進捗(ちょく)状況についての印象を教えてください。
  • 漆原さん
    私は石巻市の中心部近くに住んでおり、買い物する場所や道路も整備されていることから、日常生活では東日本大震災の面影を感じることはありません。ただ、自宅近くの被災当時の状況を残している「被災した公園」や、旧女川交番を見て東日本大震災の凄まじさを実感しました。
    震災関連の工事は、用地の取得率や工事の着手率で考えると、ほぼ完了しているのですが、橋梁(きょうりょう)などの大きな工事は完成までに時間がかかります。引き続き、復旧・復興事業の完遂に向けて、取り組む必要があります。
  • 編集部
    今後、派遣の経験をどう生かしたいですか。
  • 漆原さん
    大災害を経験した自治体は、次に災害があった場合に備えて、高い防波堤を作るなど、被害を一切出さないようなハード対策を行っていくものだと思っていました。しかし、宮城県は、ある程度の被害を想定した上で、その被害を最低限に抑え、人命を第一に考える「減災」を重要視した災害に強いまちづくりをしています。
    私は宮城県のこの考えに感銘を受け、埼玉県でも減災に力を入れるべきだと思いました。宮城県における減災の取り組みを埼玉県の災害対策に生かしていきたいと思います。
  • 編集部
    宮城県での暮らしはいかがですか。
  • 漆原さん
    宮城県は、夏は暑くなり過ぎず、冬はあまり積雪しないため、とても過ごしやすい県だと思います。埼玉県は海がないので、石巻市の沿岸をドライブすることが楽しみの1つになりました。
    休日は松島観光や秋保温泉へ行き、県内の観光名所を巡っています。宮城県の土産話ができるよう、色んな場所に行ってみたいと思います。
  • 編集部
    最後に、埼玉県の紹介をどうぞ!
  • 漆原さん
    埼玉県が題材の映画が公開され、注目されている埼玉県。周りの人に埼玉県の印象を聞くと、何もない県だと言われますが、実は観光名所がたくさんあります。
    埼玉県秩父市は、山々の自然が綺麗で、アニメの聖地巡礼先としても有名です。また、近くの長瀞町には行列ができるかき氷屋さんがあります。私も並んで食べてみたのですが、とてもおいしくかき氷の印象が一変しました。
    行田市には、映画の舞台にもなった「忍城」という石田三成が水攻めをしても唯一落とせなかった難攻不落の城や、9基の大型古墳群からなる国の特別史跡「埼玉古墳群」があります。歴史的な町並みや日本史が好きな人は、かなり楽しめる場所だと思います。
    ぜひ歴史的文化やおいしいスイーツがある埼玉県に遊びに来てください。

編集部から一言

岡山県の豪雨被害から続けて、震災復興のための応援職員に志願した漆原さん。
復興完結を目指す道路や河川の復旧・復興業務について語る姿から、強い使命感と熱意を感じました。
また、地元である埼玉の名所やおすすめスイーツについても熱くお話され、私も行ってみたくなりました。

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