トップページ > 県政・地域情報 > 県政情報・財政 > 広報・広聴 > メルマガ・みやぎ 応援職員の声No.5

掲載日:2018年11月16日

ここから本文です。

メルマガ・みやぎ 応援職員の声No.5

1 応援職員の声・・・東部土木事務所

宮城県は、震災からの復興事業に進めるため、全国の自治体からたくさんの応援職員を派遣していただいています。技術職の方を中心に、ピーク時には約1,000人、現在も約610人の応援職員が県内各地で事業に取り組んでいます。
このコーナーでは、震災復興業務に携わっている応援職員の方々にインタビューを行い、復興の進捗(ちょく)や宮城の生活で新鮮に感じたエピソードを通し、「宮城の今」をお伝えします。
今回は、高知県から派遣され、東部土木事務所で主に橋の架け替えを行う災害復旧事業に携わる市川園(技師)さんに話を聞きました。

  • 編集部市川さん
    派遣の時期、業務内容を教えてください。
  • 市川さん
    今年の4月から、派遣期間は、1年間の予定です。
    現在は、道路建設第一班に所属し、石巻市市街地の旧北上川に架かる被災した東西内海橋(とうざいうつみばし)の架け替え事業を担当しています。
    旧北上川の堤防がかさ上げされるので、新たに架け替える橋は、元の位置より高い場所になります。このため、橋につなげる道路の整備も併せて行っています。平成32年度内の完成を目指して取り組んでいます。
    スムーズに工事を進めるためには、施工業者とのやりとりだけでなく、ガス、水道、電気等のライフラインを移設するための調整や、交通ルートを確保して施工すること、国や市の整備計画を考慮しながら事業を進めることが必要です。
    この事業は、平成24年度から、高知県の職員が代々引き継いでいますので、これまでの経緯などをしっかり把握して仕事を進めています。事業規模も大きいのでやりがいを感じています。
  • 編集部
    派遣職員応募のきっかけを教えてください。
  • 市川さん
    平成25年度に、1週間程度、宮城県・岩手県の沿岸部の被災地視察を経験しました。津波によって橋が落ちてしまっている現場など被害の大きさを目の当たりにし、自分なりに思うところがありました。
    今年の2月中旬に、上司から「応援職員として宮城県に行ってみないか」と声を掛けられました。被災の状態を思うと支援したい、という気持ちの一方で、自分の今持っている技術が被災地で役に立つだろうか、今後の仕事に生かせるだろうか、という迷いもありました。
    父親に電話で相談すると、「せっかくの機会だし頑張ってきなさい」と悩んでいる私の背中を押してくれ決心しました。
  • 編集部
    復興の進捗(ちょく)状況についての印象はどうですか。
  • 市川さん
    高知にいると年々被災地の情報が少なくなってきていたので、分からない部分もあったのですが、復興はもっと進んでいるものと思っていました。
    25年度に視察に来た時と比べて、女川町の駅前や観光物産施設ハマテラスなどは、かなり復興が進んで整備されていたのでびっくりしました。
    しかし、石巻の沿岸部などは、私が現在担当している場所を含めて、まだまだだと感じます。
    国の予算もあと何年かというところまで来ていますが、その土地土地で、進んでいるところと思ったほど進んでいないところがあります。

道路

  • 編集部
    宮城での生活はいかがですか。
  • 市川さん
    現在、県職員の仮設寮に入っています。
    はじめは知り合いがなく、不安でしたが、周りの皆さんに良くしてもらい、人に恵まれていると思います。
    なによりご飯がおいしいです。寒い所の海産物、特にウニ、イクラは高知ではめったに食べられないのでとてもうれしいです。
    東北各地へ行きたい所はたくさんあるのですが、忙しくて、なかなか行けていないのが現状です。
    家族とは定期的に連絡を取っていて、7月と9月に二度帰省しました。宮城の冬をまだ経験していないので、寒さ、特に雪は心配です。
  • 編集部
    派遣元の自治体の紹介をお願いします。
  • 市川さん
    高知県のアピールポイントは、海(太平洋・桂浜)・山(四国山地)・川(四万十川・仁淀川)の大自然を満喫でき、カツオのタタキ等、それぞれのおいしい食べ物がたくさんあります。
    観光に来ていただいたら、昼間は大自然の中で遊び、夜は高知市中心部にある「ひろめ市場」でおいしい料理・お酒を堪能するのがお薦めです。
  • 編集部
    任務終了後、高知県に戻ったら、今後発生するであろう南海トラフ地震にでも生かせそうですか。
  • 市川さん
    今、目の前の仕事をこなすことで精一杯です。正直、時間もなく、今後どう生かせるかまでの考えには至ってません。年数が進むにつれて、被災地で人手が足りなくなってきている現状を見ると、早いうちから、長期間で人手を確保することがとても重要だと思います。
    高知県はすでに「南海トラフ地震対策課」を置き、防災事業を進めています。
    高知県が被災した場合、山と海に囲まれていることから、物資が届かないことを想定して、本州からメインとなる緊急輸送道路の整備、堤防の補強工事などを進めています。
    任期が終了したら、経験を生かして、土木技術の仕事をさらに頑張っていきたいと思います。

編集部から一言

素敵な笑顔をのぞかせながらインタビューに応えてくれた市川さんからは、日々奮闘している仕事ぶりや、宮城の復興と、将来の南海トラフ地震に対応するため、行政職員としてどう関わっていくべきか真摯に向き合っている姿勢が伝わってきました。

お問い合わせ先

広報課企画報道班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2281

ファックス番号:022-263-3780

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

重要なお知らせ

こちらのページも読まれています

 

information retrieval

このページに知りたい情報がない場合は