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掲載日:2017年11月22日

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メルマガ・みやぎ 応援職員の声No.2

応援職員の声 ・・・仙台土木事務所

宮城県には、震災復旧・復興事業に携わるため、全国の自治体からたくさんの応援職員を派遣いただいています。技術職の方を中心に、ピーク時には約260人、現在も約180人の応援職員が県内各地で事業に取り組んでいます。このコーナーでは、震災復興業務に携わっている応援職員の方々にインタビューを行い、復興の進捗や宮城の生活で新鮮に感じたエピソードを通して、「宮城の今」を発信します。

今回は、群馬県から派遣され、仙台土木事務所の河川部に勤務する田畑あすみ技師に話を伺いました。

  • 編集部
    派遣の時期、きっかけを教えてください。
  • 田畑さんインタビューの様子
    今年の4月から、1年間の予定で派遣されました。
    もともと、地震や防災に関心があり、大学の研究室では、地震・地すべりを中心に研究を行っていました。震災発生時、私は大学4年に進級する年でした。震災後、大学院での2年を含め3年間、宮城の山で地すべりの調査を行い、論文を書いたので、宮城県には思い入れがあります。
    群馬県からは毎年2人ずつ仙台土木事務所に職員が派遣されています。機会があれば、宮城の復興に携わりたいと思っていたので、自分から派遣を希望しました。
  • 編集部
    現在、復興は進んでいると感じますか。
  • 田畑さん
    派遣前は、復興が目に見える形になっているだろうと想像していました。ところが実際には、沿岸部は多くの工事が必要で、復興はまだまだ途上にあるという印象です。
  • 編集部
    現在は河川部に所属していますが、どのような業務に携わっていますか。
  • 田畑さん
    主に塩竈市の浦戸諸島・朴島(ほおじま)の海岸整備を行っています。海と向き合う仕事は初めてで、潮の満ち引きなども考慮しながら工事を進めなければいけません。戸惑いもありましたが、周りの職員に日々支えられながら業務に取り組んでいます。
  • 編集部
    潮の満ち引きですか。
  • 田畑さん
    例えば、朴島は海岸線が浅瀬ばかりなので、重機などを海上から島に搬入する際は、潮が高いときを狙って船を入港させなければなりません。一筋縄ではいかない自然を相手に計算して施工管理するため、考えることがとても多い現場です。
  • 編集部
    周りに支えられているとの話がありましたが、職場の雰囲気はどうですか。
  • 田畑さん
    河川部に派遣されている応援職員は、私の他三重や石川などから12人もいるので、各地の話や文化、言葉の違いについて話すことが多く、応援職員も宮城県職員も良い関係が築けています。仕事に関しては、宮城のことは宮城県の職員に、それ以外のところもみんなベテランなので、悩まずに誰にでも聞くことができる、素敵な環境だと思います。
  • 編集部
    仙台に来て、どう感じますか。
  • 田畑さん
    やっぱり都会だなあと思います。地元では基本的に車で移動していますが、寮の近くに駅があるので、電車に乗れば仙台の中心部まで行けます。仙台駅近くには多くのお店が並んでいて、とても便利だと感じました。私は音楽が好きで、東京のライブハウスに行くことがありますが、仙台の街ではジャズフェスや音楽祭など、自然に音楽が聞こえてくるのがとてもいいなあと思います。
    あとは、お魚が新鮮でとてもおいしいです。スーパーに置いてある魚の品ぞろえがとても多いことには驚かされます。
  • 編集部
    派遣生活も残り5カ月。この期間でやりたいことはありますか。
  • 田畑さん
    沿岸部を車で走り、復興の現状を自分の目で確かめたいです。仙台から南三陸までは、既に車で回りましたので、さらに北上して岩手県も見に行きたい。震災から6年が経過し、群馬県の人にとっては「過去のこと」になりつつあるかもしれませんが、現実は復興に向けてまだまだ頑張っている最中です。応援職員として宮城に来たからには、今の状況を目に焼き付けたい。そして、群馬に帰ったときには被災地の姿を伝えなければならないと感じています。
  • 編集部
    宮城県での経験を受けて、今後取り組みたいことはありますか。
  • 田畑さん
    春に応援職員のための研修会があったのですが、そのときに、震災直後の様子を聞く機会がありました。当時は、これほどの大津波が発生するとは想像できず、目の前の現実に自分も周りもパニック状態だったというお話を伺いました。当時のお話が少しでも頭の隅にあれば、実際に自分が同じような状況になった際、少しは冷静に判断する材料になると思います。今となっては、聞くことしかできないし、体験した人にしか分からないことですが、これを伝えていただいた身として、生かしていきたいです。

編集部から一言

ぐんまちゃんの写真

田畑さんから、被災地の復興に対する思いや、当時の様子を地元に伝え、生かしたいという強い意思を持って業務に携わっていると伺い、胸がとても熱くなりました。また、インタビューの際には、胸元に群馬県マスコットキャラクター「ぐんまちゃん」のボールペンを身に着けていて、地元に誇りを持っている姿が印象的でした。
復興のためにこの宮城で真剣に業務に取り組んでいただいていることを、大変ありがたく感じました。そして、われわれ宮城県職員も引き続き、復興に向けて頑張らなければならないと、改めて気持ちが引き締まりました。

お問い合わせ先

広報課企画報道班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2281

ファックス番号:022-263-3780

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