「“みやぎの現場”訪問事業」(大崎広域圏)の概要・平成22年度
(1)10時00分~11時00分 社会福祉法人大崎市社会福祉協議会 短期入所生活施設 「楽々楽館」(大崎市古川保柳字中江5-2)
県内でも数少ないショートステイ専用施設。隣接する同法人運営の通所介護施設や居宅介護支援事業所との連携により,広域的・効率的な在宅介護支援を行っている。利用者の個性を尊重し,小人数のユニットごとに食事や行事などの日常生活を送ることにより家庭的な雰囲気づくりを心がけている。
高橋伸康会長に御説明いただきました。
(主な意見)
- 大崎市社会福祉協議会はパートも含め700名と全国的に見ても規模の大きい組織である。
- 「楽々楽館」は,家族と楽しく,仲間と楽しく,地域と楽しくという三つの理念から名付けた。
- 隣接する古川西部デイサービスセンターは定員43名だが,ほぼ毎日満員の状況である。
(知事のコメント)
- 富県宮城と同時に,福祉にも力を入れ,県民の皆様が安心して暮らせる宮城県をつくっていくことを公約に掲げて取り組んでいますので,今後も御協力をお願いします。
(2)11時45分~12時15分 やくらいSUNファクトリー(加美郡加美町字味ヶ袋薬莱原1-337)
平成16年に地元の畜産農家5戸により設立。県産豚肉を材料としたハム・ソーセージ・ベーコン等7品目を加工し,やくらい土産センターなどで販売。年々売り上げを伸ばしている。また,県産牛肉の消費拡大や地産地消を目的としたイベント等にも積極的に参加している。
小山京子代表に御説明いただきました。
(主な意見)
- 温泉施設,直売所を整備し,次ぎに地ビールを始めた。地ビールに合う食材は何かと考えて,ソーセージ作りを始めた。
- 平成29年の全国和牛能力共進会でいい成績を修められるよう頑張るので,指導をお願いしたい。
(知事のコメント)
- 本県農業の中で,畜産のウエイトを高め,米と畜産と園芸をバランスよくしていくことが必要です。
- 本県畜産の農業産出額は宮崎県の3分の1程度です。宮崎県を目標に畜産業の振興に力を入れていきます。
(3)13時15分~14時00分 農事組合法人やくらい土産センターさんちゃん会(加美郡加美町字味ヶ袋薬莱原1-67)
おじいちゃん,おばあちゃん,おかあちゃんの3人の「ちゃん」により組織され,現在会員は210名,販売額は2億円を超え,県内でもトップクラスの直売所となっている。採りたて・堀り立ての新鮮な農林産物を提供することが会員の生きがいとなり,さらに加工や飲食業まで幅広く事業を展開し,常にチャレンジする姿勢で地域の中核組織として活躍している。
加藤重子代表理事組合長に御説明いただきました。
(主な意見)
- 隣県の直売所に行くと「仙台市に近いから売れるのが当たり前」と言われるが,始めた当時は,ここまで客がやってくるのか心配だった。みんなで知恵を出し合い,どうやって人を呼ぶか工夫しながら頑張ってきた。
- 毎日出荷することは苦労もあるが,それ以上に家族みんなの楽しみになっており,家族間の関わりも深くなっている。
(知事のコメント)
- 交通量の多い幹線道路沿いではないこの場所に,皆さんのアイディアでたくさんの人を呼び込んでいることはすごいことだと思います。
- 今後は,県内だけでなく,山形や秋田などの隣県からどうやって人を呼ぶかが大事になってきます。一生懸命頑張っていらっしゃる方々を県としても応援させていただきますので,今後も,全国,東北のモデルとして頑張ってください。
(4)14時30分~15時30分 積水ハウス株式会社東北工場(加美郡色麻町大原8)
同社はプレハブ住宅用鉄部材等を製造し東北6県及び北海道などに供給している。
工場で発生する廃棄物をリサイクルする「ゼロエミッション」を達成するなど地球環境保全活動にも取り組んでおり,平成20年6月に住宅・建設業界で初めて環境省の「エコ・ファースト」企業に認定されたほか,省エネルギーや環境分野で数多くの賞を受賞している。東北工場は,同社6番目の工場として平成9年に稼働した。
宮本淳之東北営業本部長,今田恵二郎工場長に御説明いただきました。
(主な意見)
- 今年7月に累積建築戸数200万個を達成
- 施工現場から出る廃棄物を「ゴミ」ではなく「資源」と考え,資源循環センターで分別してリサイクルに回している。
- 工場及び施工現場におけるゼロエミッションを達成するなど継続的な取り組みが評価され,平成21年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰において”内閣総理大臣賞”を受賞した。
(知事のコメント)
- 「富県宮城」を公約に掲げ,若い人たちの雇用を増やすための施策に取り組んでいます。まだ道半ばではありますが,新しい企業が進出し,新たな雇用が創出されようとしています。
- 宮城県内の工場の製品を買うことが,いずれ県全体の発展のために還元されるので,いろいろな場面で「地産地消」を勧めています。
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