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掲載日:2019年7月11日

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メルマガ・みやぎ 県庁の仕事にズームイン 産業技術総合センター

1 県庁の仕事にズームイン・・・「産業技術総合センター」

このコーナーは、「県ではこんな仕事をしているんだ!」「初めて知った!」と産業技術総合センター読者の皆さんが感じるような、県の取り組みを紹介します。
仙台市泉区明通(あけどおり)にある宮城県産業技術総合センターは、研究開発や試験分析、技術支援の提供などを通じて、県の産業発展のために活動する県の試験研究機関です。
今回は、企画・事業推進部の伊藤克利さん、和嶋直(なおし)さん、笠松博さんの3人にお話を伺いました。

Q
産業技術総合センターの紹介をお願いします。
A
当センターは昨年50周年を迎えました。昭和43年12月に前身である宮城県工業技術センターを仙台市太白区長町に設立しました。その後、平成11年4月に仙台市泉区明通に移転し、宮城県産業技術総合センターとなりました。
敷地面積45,166平方メートル、総床面積15,380平方メートルで、実験棟、研究棟、管理棟があります。
職員は、技術職66人、事務職7人、知的財産業務等を行うコーディネーター5人の総勢78人で、事務局、企画・事業推進部、自動車産業支援部、機械電子情報技術部、材料開発・分析技術部、食品バイオ技術部、6つの組織で構成されています。

Q
仕事の内容を教えてください。
A
地域の産業を盛んにするため、モノづくり企業の技術的課題を解決するのが仕事です。まず、相談者と技術課題について打ち合わせを行い、その解決に必要な試験分析、センター施設・機器の開放、研究員による技術支援、技術研修、共同研究・受託研究などを行っています。

Q
具体的にはどのような仕事ですか?わかりやすく教えてください。
A
昨年(H30年)の例を挙げてお話しします。
まず、試験分析が23,138件。工業用材料の強度試験や元素分析などを企業の依頼に応じてセンター研究員が試験を実施し試験成績書を発行しています。
センターの開放施設・機器を企業に使用いただいた件数は、4,110件。電波暗室や環境試験機による製品特性評価や各種分析・測定機による品質管理・製品開発に活用いただいております。
技術改善支援は578件。企業とセンター研究員が協同で、製品の不具合原因調査、電磁ノイズ対策、光造形試作などを行っています。
これまでに当センターを利用いただいた企業のインタビュー記事をHPに掲載しております。企業の方がセンターをどのように活用されているのか、具体例をご覧ください。
利用企業様の声(企業インタビュー)(外部サイトへリンク)
また、これまでに当センターで行った各種評価事例もHPで紹介しております。どのような装置でどのようなことができるのか、具体例をご覧ください。
活用方法の御紹介(外部サイトへリンク)

Q
それぞれ、料金がかかるのでしょうか?
A
技術改善支援、研修、試験分析には、手数料等がかかり、施設の機器使用には使用料等がかかります。相談は無料です。昨年1年間(H30年)で3,215件の相談がありました。地域別には宮城県が6割、県外が4割となっています。モノづくりで技術的にお困りなことがあればぜひご相談ください。

Q
技術の支援をして実用化に至った製品を具体的に教えてください。
A
イチゴのドライフルーツを作るための乾燥方法の比較や乾燥後の風味・特徴成分の調査を当センターと企業が一緒に研究することで、よりサクサクして色味が真っ赤な製品を商品化することができました。ほかの事例についてはHPで紹介しておりますのでご覧ください。
実用化製品事例集(外部サイトへリンク)

Q
敷地内を案内して機器などを見せていただくことは可能ですか?3Dむすび丸
A
※三次元設計研修会の様子、光造形システム(3Dプリンター)機器、電波暗室を見せていただきました。
光造形システムの利用は、設計段階での試作や感触をチェック、生産のための検討に使用しています。
ほかに、精密測定機器、食品・バイオ関連機器など現在235機種があります。
技術者の人材育成事業として、県内中小企業の方々を対象に、技術研修を行っています。HPで募集しておりますのでご覧ください。
宮城県産業技術総合センター(外部サイトへリンク)

Q
貴重な現場を見せていただき、大変勉強になりました。一般の方向けの見学会などもありますか?
A
先日、7月6日(土曜日)に「技術のおもちゃ箱」と題して一般の方向けの公開イベントを開催しました。イベントは毎年恒例で行っています。前日の金曜日は近隣の小学校高学年児童を招待しクローズドで実施、土曜日は一般県民にオープンで実施しています。子どもたちに、‘ものづくり’の楽しさを知ってもらうための体験教室、展示、実演等がありますので、来年以降で、機会があればぜひ参加してみてください。

Q
他に何か取り組んでいること、力を入れていることがありますか?
A
今年度から5年間の当センターの進む方向を示す事業推進構想では、モノづくり企業の魅力度向上のために、成長が見込まれる産業分野(高度電子機械産業、自動車関連産業、食品製造業など)の関係機関と連携しながら、先を見据えた技術の開発や支援をしていくことをコンセプトに活動しています。
Q
最後にメルマガ・みやぎ読者へ一言お願いします。
A
当センターのことを知らない方もたくさんいると思うので、まずは知ってもらいたいです。そして、読者の皆さんの中に、あるいは、皆さんの周りに、モノづくりの企業の方で、技術的なことで困っている方がいましたらご相談に応じますのでぜひ産業技術総合センターにお問い合わせください。職員一同お待ちしております。

編集部から一言

建物

今回は、職員へのインタビューのほか、施設内を見学させてもらいました。回りきれないほど多種多様な研究機材がありましたが、その中でも特に目を引いたのが、光造形システム(3Dプリンター)でした。
最近、話題になっている3Dプリンターですが、実際に目にするのは初めてです。完成品のサンプルとして、自転車の模型などを見せていただきました。
通常であれば、いくつかの部品を組み合わせて作られるものを、一回の工程で作ることができるそうです。また、タイヤのホイールなど細かなところまで再現されており、技術の進歩に驚きました。
産業技術総合センターでは、このような研究機材の提供などを行い、モノづくり企業への支援を行うことで、よりよい製品開発に貢献しているのだと実感しました。

お問い合わせ先

広報課企画報道班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2281

ファックス番号:022-263-3780

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