ここから本文です。
県は、宮城の豊かな環境を守り、次の世代へ引き継いでいくために、平成23年度から「みやぎ環境税」を導入し、さまざまな事業に取り組んでいます。
4つの視点((1)低炭素社会の構築に向けた取り組み、(2)森林保全の取り組み、(3)生物多様性などの自然環境を守り育てる取り組み、(4)こうした取り組みを支える人材の育成など)から「新みやぎグリーン戦略プラン」として施策を取りまとめ、これを踏まえて51の事業に取り組みました(下記)。
そのほかに、市町村向け事業として、みやぎ環境交付金事業を実施しました。
家庭用の太陽光発電システムやエネファーム(燃料電池)の導入、既存住宅の断熱改修、事業者用の自然エネルギー設備(太陽光発電・風力発電・バイオマス発電(※1)など)の導入などを支援することにより、約8万7787トン(平均的な家庭 約1万9400世帯分の年間排出量とほぼ同じ量)の二酸化炭素排出を抑制しました。
※1 木屑や燃えるゴミなどを燃焼する際の熱を利用して電気を起こす発電方式
二酸化炭素吸収機能を高めたり、降雨などによる山崩れや土壌の流出を防止したりするため、596ヘクタールの間伐や54ヘクタールの造林などの森林整備を推進しました。
「みやぎ環境税」は、課税目的に沿った事業にのみ使用し、その使い道を明らかにするため、「環境創造基金」(以下「基金」)に積み立てて管理しています。
平成29年度は、税収と資金運用などで約17億1999万円の収入がありました。一方で、事業の実施に約17億7840万円を支出しました。
この結果、平成29年度末の基金残高は、前年度末の7億7106万円から5841万円減少し、7億1265万円となりました。基金の残高は、平成30年度以降の事業に引き続き活用していきます。
環境配慮と経済発展が両立する地域社会を構築するため、事業者や家庭における積極的な二酸化炭素の削減に向けた取り組みを推進しました。
主な事業
※2 高断熱化と高効率設備により省エネ化し、太陽光発電等でエネルギーを創ることにより、年間エネルギー消費量の収支がゼロ以下となる住宅
二酸化炭素の吸収機能など多面的機能を持つ森林や里山の管理・保全および森林資源活用に向けた取り組みを推進しました。
主な事業
CLTで構成された建築物の骨組み
生物多様性を育む豊かな自然環境の保全・再生のための取り組みを推進しました。
主な事業
持続可能な地域社会の構築に貢献する人材の育成や環境教育の一層の充実を図る取り組みを推進しました。
主な事業
プロスポーツ団体との連携イベント
里山林(さとやまりん)は、人間の居住地域の近くに広がる森林です。近年、コナラやミズナラなどのナラ類が集団で枯れる「ナラ枯れ」が増加しており、森林を健全な状態に保つため、被害木の伐採・害虫駆除などを支援しています。
体長5ミリメートル程度のカシノナガキクイムシが、7月から9月にかけてナラ類の木に集団で穴をあけて侵入し、産卵します。その際に、体内に持っているナラ菌が木に感染し、木が弱って根から水を吸い上げられなくなることで急速に枯れてしまいます。
二酸化炭素の吸収、山崩れの防止などの森林が持つさまざまな機能が低下するほか、景観の悪化や枯れた木が倒れて人や建物に被害を及ぼす恐れがあります。また、木材資源の減少により、薪や炭などの燃料、キノコ栽培の原木、家具や建具の原料確保などにも影響を与えます。
主に薬で害虫を駆除し、枯木を伐採します。伐採した枯木はチップや燃料として利用する場合もあります。
平成25年度以降、被害が急増しており、昨年度の被害量は前年度比345%増の4730立方メートルと過去最大になりました。そのため、予防、駆除、森林の若返り(被害を受けやすい高齢木・大径木の利用)の視点を持って防除対策に取り組んでいます。
942立方メートルのナラ枯れ被害木の処理を支援しました。
被害木を伐採後、集積、くん蒸
みやぎ環境税に関すること
お問い合わせ
県環境政策課
TEL 022(211)2661
http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/kankyo-s/(環境政策課)
みやぎ環境税の仕組みに関すること
お問い合わせ
県税務課
TEL 022(211)2323
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/zeimu/(税務課)
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
重要なお知らせ
こちらのページも読まれています
同じカテゴリから探す