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掲載日:2018年5月1日

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県政ニュース/「大崎耕土」が世界農業遺産に認定されました ~未来へつなぐ“生きた”遺産~(みやぎ県政だより平成30年5月・6月号)

大崎耕土に広がる屋敷林「居久根」の写真

大崎市、色麻町、加美町、涌谷町、美里町の1市4町に広がる「大崎耕土」。この地域の農業システムが未来に残すべき「生きた遺産」として、平成29年12月に世界農業遺産に認定されました。
認定により、伝統的な水管理システムや農業が育む文化、生物多様性、美しい農村の景観などの重要性が再認識され、次の世代へ引き継がれていくことが期待されます。

東北初!世界農業遺産に認定された「巧みな水管理」

江合川と鳴瀬川の流域に広がる水田地帯として発展してきたこの地域は、冷たく湿った季節風「やませ」による冷害や、地形的要因による洪水・渇水が起こりやすい厳しい自然環境が特徴です。
厳しい環境を克服するため、中世以降、流域全体に取水せきや水路、ため池などの水利施設を築くとともに、「契約講」と呼ばれる相互扶助組織による「巧みな水管理」を柱とした水田農業が行われ、豊かな大地「大崎耕土」を形成してきました。
農業が豊かな農村文化や生態系を育み、また、水田の中に浮かぶ森のような屋敷林「居久根(いぐね)」は、独特な景観をつくっています。

世界農業遺産を体感しよう

大崎耕土には、巧みな水管理を体感できる場所が数多くあります。
大崎市岩出山の内川は、伊達政宗公によって約400年前に掘られ、現在でも農業用水路として活用されるとともに、遊歩道などが整備され、水路沿いを散策することができます。

世界農業遺産 内川(大崎市岩出山)の写真
世界農業遺産 内川(大崎市岩出山)

鹿島台の鎌田記念ホール「鎌田三之助展示室」では、幾多の水害との闘いの歴史が学べます。
蕪栗沼周辺では、沼地の新田開発が進められました。蕪栗沼は、周辺の水田や化女沼とともに、ラムサール条約湿地に指定されており、秋から冬にかけて多くの渡り鳥が飛来する幻想的な光景が見られます。

世界農業遺産 蕪栗沼(大崎市田尻)の写真
世界農業遺産 蕪栗沼(大崎市田尻)

皆さんも、大崎耕土を巡り、巧みな水管理や、世界農業遺産が育んだ生物多様性を体感してはいかがですか。

世界農業遺産とは?

世界的に重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域(農林水産業システム)を、国連食糧農業機関(FAO)が5つの基準と保全計画を基に評価、認定する制度です。
平成30年3月現在、19か国49地域が認定され、日本では、新潟県佐渡地域、石川県能登地域など11地域が認定されています。

お問い合わせ
県農村振興課
TEL 022(211)2863
http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/nosonshin/(農村振興課)

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広報課広報班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2283

ファックス番号:022-263-3780

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