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掲載日:2012年12月10日

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平成24年度第3回「“みやぎの復興現場”訪問事業」(石巻広域圏)の概要

(1)東松島市がれき処理現場(東松島市矢本大曲南浜地内)

東松島市では,市建設業協会と協力した独自の取り組みにより,がれきの分別・リサイクルに努めており,9割以上を資源として再利用する方針である。また,災害廃棄物の処理業務は多数の地元雇用を生み出している。

橋本東松島市建設業協会会長,阿部東松島市長をはじめ関係者の皆さんに説明していただいている様子
橋本東松島市建設業協会会長,阿部東松島市長をはじめ関係者の皆さんから御説明いただきました。

主な内容

  • 震災がれきは市民の財産であることを基本に,限りなく分別し資源としてリサイクルするとの思いから,リサイクル率98パーセントを目指して作業に取り組んでいる。
  • 事業が進めば新たな課題が出てくるが,その課題は東松島だけの課題ではなく,他の被災地の課題でもあるので,国・県にも課題を受け止めてもらいスムーズに復興に向けた環境整備をお願いしたい。

知事のコメント

  • 東松島市には様々な面で先進的に取り組んでいただいており,特にがれき処理については過去の地震の経験を基に,最初から分別をして処理するというシステムを取られています。国においても,東松島市の先例を見習い,今後の対処方法を検討しなければいけないと評価が高く,良い形で事業を進めていただいています。
  • 平成26年3月までの処理完了の目標に向けて県も頑張るので,力を合わせて進めていただくようお願いします。

(2)石巻赤十字病院(石巻市蛇田字西道下71)

地域唯一の災害拠点病院として,発災直後に災害対策本部を院内に設置。日常業務を全て停止する「災害レベル3」を宣言し,マニュアルに従い全職員が配置につき,約1時間でトリアージ(※)と治療の準備を開始した。震災2日後には1日1,251人もの患者が運び込まれるなど,震災後100日までに来院した救急患者数は延べ18,381人に上った。
現在の病床数は452床(震災後50床を増床)で,被災した石巻市立病院の一部代替も果たしている。
※災害医療において最善の救命効果を得るために,多数の傷病者を重傷度と緊急性によって分別し,治療の優先度を決定すること。

金田院長をはじめ関係者の皆さんに説明していただいている様子
金田院長をはじめ関係者の皆さんから御説明いただきました。

主な内容

  • 震災後,救急患者,救急搬送とも大幅に増加しており,当面の課題はマンパワー不足である。
  • ここ数年間で医師を50名,看護士を100名程度増員しないと,質の良い医療の提供は難しい状況にある。

知事のコメント

  • 石巻赤十字病院がなければ失われていたであろう命を救うことができたことを心から感謝します。
  • 金田院長をはじめ病院関係者の皆さんが力を合わせ圏域の医療を担っていただけるよう,県としても環境を整えるなど,いろいろな形で支援をしていきたいと思います。

(3)きぼうのかね商店街(女川町浦宿浜十二神60-3)

宮城県女川高校のグラウンドに中小企業基盤整備機構と女川町商工会が整備した被災地最大規模の仮設商店街(50戸)で,平成24年4月29日より営業している。商店街の名前は,JR女川駅前にあったからくり時計の鐘が津波で流されたものの,一つだけ無傷で発見されたことに由来する。

高橋女川町商工会会長から説明していただいている様子
高橋女川町商工会会長から御説明いただきました。

主な内容

  • 最初に地域の住民と膝をつき合わせ,皆で一緒にやっていこうという気持ちを共有できた事が一番大きかったのではないか,と思っている。
  • 復興のスピードが上がっていけば,皆さんが納得する素晴らしいまちづくりができるのではないかと思う。
  • 4月に町の復興連絡協議会を立ち上げ,ワーキンググループでは,若者を中心にしたまちづくりを考えて動いており,本格的な復興が始まれば加速的に進められる,そういう町の状況になっていると思う。

知事のコメント

  • 皆さんが一生懸命頑張っている姿を拝見すると,非常にうれしく思います。
  • まさに「きぼうのかね」の名にふさわしい商店街になることを期待しています。

(4)株式会社山大(石巻市潮見町2-3)

震災後,木材供給等緊急対策事業補助金(林野庁)を活用し,平成23年6月に工場を再開,同年10月にはフル生産を開始した。製材から建築までを担い,地域の復興に向け住宅建設需要に対応するため,高性能製材機や木材乾燥機を導入し,県産材を中心に価格競争力のある国産材製品の供給に取り組んでいる。

高橋社長から説明していただいている様子
高橋社長から御説明いただきました。

主な内容

  • 震災後には早期に被害調査をしてもらい,また,補助金が活用できたことから,いち早く復興できた。
  • 日本の木造建築は高価といわれているが,その原因は流通にあると思っている。1箇所で工業製品化ができれば流通に要する経費が不要と考え,平成3年からは木造住宅のプレハブ化に取り組んできた。

知事のコメント

  • この地域は震災で一番大きな被害があった地域の1つであり,会社も多大な被害があったものと思います。
  • その様な中,社長の卓越したリーダーシップにより会社を復興し,更なる発展をされていることに感心いたしました。

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広報課調整班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

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