ここから本文です。
昭和17年にしいたけの人工栽培が始まってから60年以上が経ち、近年その栽培方法は原木から菌床栽培へと変わりつつあります。平成19年度林野庁調査によると全国の生しいたけ生産量は67,155トンで、このうち原木による生産は約24%にとどまっています。
登米市内の生しいたけ生産は、原木栽培の割合が70%を占め原木しいたけ栽培が盛んな地域でもあることから、原木しいたけ生産者を対象とした講習会を平成21年1月27日(火曜日)に県登米合同庁舎で開催しました。
この講習会は「栽培技術の平準化と品質の向上」を目的に開催しましたが、栽培事例紹介だけでなく、利用できる補助事業やしいたけ原木となるナラ類の枯死被害についての情報提供も行いました。
講演する高橋さん
栽培事例紹介では、「気象への対応、安定生産の軸となる施設整備・品種選定等を念頭においた栽培技術」と題して、JAみやぎ登米迫しいたけ部会の会長を務める高橋龍一さんが講演しました。
高橋さんは昭和59年度から原木しいたけ栽培に取り組み、試行錯誤を経て、現在は一品種による通年栽培を行っています。品種を一つに絞る利点はしいたけの質がそろうこと、ほだ木の管理がしやすいことですが、どうしても栽培に適さない季節があるため、その弱点を施設整備により補っています。
高橋さんは、「基本的なことだが、ほだ木を丁寧に管理することが大切」と語り、参加者も基本の大切さを実感したようでした。
講演後行われた意見交換では、「原木の確保が難しい」といった意見のほか、JAみやぎ登米の千葉園芸課長から管内の生産流通状況について話があるなど、様々な意見が交わされました。
講習会は今後も継続して開催する予定で、今回参加できなかった方々への声掛けなどをお願いして終了しました。
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
重要なお知らせ
こちらのページも読まれています
同じカテゴリから探す