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美術の文脈で何気なく目にしている「日本画」という語。
さて、一度立ち止まって、「日本画」とは何でしょう。
日本近代の幕開け以降、日本の外が意識されたことで生まれた「日本画」は、浅からず時代と連動してその姿が問われてきました。日本画の画材・技法に潜む可能性が探求され、表現手段が多様な現代にあっても、その魅力は尽きません。
今回の美術館講座では、美術史の視点を通して、また画と向き合う表現者の視点を通して、「日本画」の背後に広がる世界に手を伸ばしてみたいと思います。(全2回)
[各回とも] 午後2時~午後4時(開場は午後1時30分)
宮城県美術館 講堂(本館1階)
5月21日(日曜日) 第1回 「日本画」の誕生
講師:古田 亮(ふるた りょう)
東京藝術大学大学美術館 教授/日本近代美術を中心とした多角的な研究・展覧会企画・著書多数。近著に『日本画とは何だったのか : 近代日本画史論』、『日本画の所在 : 東アジアの視点から』、『新訳 東洋の理想 : 岡倉天心の美術思想』など。
5月28日(日曜日) 第2回 戦後日本画という「日本画」の位相
講師:荒井 経(あらい けい)
東京藝術大学大学院 教授・日本画家/日本画論、日本画技法材料史、文化財保存修復、東アジア各国との国際交流を通した研究を行う。日本画ならびに現代美術の領域で作品を制作。個展・グループ展多数。著書に『日本画と材料 近代に創られた伝統』。
各回150名
無料
事前申し込み必要
宮城県美術館ホームページの申込みフォームから、または往復はがきにてお申込みください。詳細はホームページ「令和5年度美術講座」をご確認ください。
※各回とも定員に余裕がある場合に限り、当日受付もいたします。事前申込みに御協力をお願いします。
お問い合わせ先