ここから本文です。
平成30年度,須江小学校と須江ふるさと保全会が協力し,小学5年生を対象に農業の体験や学習を行っています。
石巻市須江小学校5年生51名は,くらしを支えている農業のしくみや重要性を学ぶため,須江ふるさと保全会とともに地域にある揚排水機場を見学しました。
河南矢本土地改良区から,水田の水量を調節するしくみについて説明がありました。また,東部地方振興事務所農業農村整備部から,水田は稲の生育場所であるほか,洪水を防ぎ地下水をつくるなど,多くの機能を持っていることを説明しました。
中山揚水機場には4台の縦軸ポンプが設置されており,旧北上川の水を汲み上げて須江地区の田へ水を運んでいます。揚水量は毎秒9.2立方メートルで,これは,小学校の25メートルプールを約40秒で満杯にできるほどの量です。また,これらの揚水機は,約0.8キロメートル離れた河南矢本土地改良区の用水管理センターからコンピュータで遠隔管理しています。
笈入排水機場には4台の横軸ポンプが設置されています。これらのポンプは,用水ばかりでなく排水することもでき,揚水量は毎秒2.3立方メートル,排水量は毎秒14立方メートルです。また,笈入排水機場には,水に混ざったごみを取り除く「除塵機(じょじんき)」が設置されています。機場を管理する河南矢本土地改良区から,「水路にごみを捨てないで」と話がありました。
ほ場整備とは,水田や畑を利用しやすいように整形したり大きな区画にすることにより,作業しやすく,生産が安定する農地を作り上げることです。また,見学した田んぼは,ほ場整備によって乾田化され,水稲だけでなく大豆などの畑作物を生産することができるようになりました。
帰校後,児童たちからは,「中山揚水機場のポンプが1秒に9トンの水を汲み上げると知って,とてもおどろいた。」「水路にごみを捨てないようにしたい。」との感想発表がありました。
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください