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平成30年度,前谷地小学校5年生19名は,前谷地ふるさと保全会と協力し農業の体験や学習を行っています。
平成30年6月21日,前谷地ふるさと保全会と石巻市立前谷地小学校が連携して,農業水利施設見学会と生きもの調査を実施しました。これは,小学生が,くらしを支えている農業のしくみや,田んぼの周りに生息する生きものの多様性を学ぶもので,平成30年度は5年生19名が参加しました。
河南矢本土地改良区から,水田の水量を調節するしくみについて説明がありました。また,東部地方振興事務所農業農村整備部から,水田は稲の生育場所であるほか,洪水を防ぎ地下水をつくるなど,多くの機能を持っていることを説明しました。
和渕揚水機場は,旧北上川から水を汲み上げ,前谷地地区の水田に運んでいます。建物の中には,口径900ミリメートルの立軸ポンプが4台設置されています。揚水量は毎秒約6.9立方メートルで,これは,小学校の25メートルプールを約2分で満杯にできるほどの量です。
建物の中には,横軸のポンプが4台設置されており,うち2台は口径1,000ミリメートル,2台は口径1,350ミリメートルです。また,これらのポンプは水を汲み上げることも排水することもできます。
また,排水と共に機場へ流れ込むごみがポンプ内に入り込まないよう,除塵機が設置されています。機場を管理する河南矢本土地改良区から,「水路にごみを捨てないで」と話がありました。
薬品が入ったチューブに水路の水を入れ,水の汚れ具合と水の酸性・アルカリ性の度合いを調べました。調査の結果,水路中の水は稲を育てるのに十分な水質であることが確認できました。
水質調査の後,水路内に生息する生きもの観察を行いました。児童たちは,ドジョウやザリガニなどよく見かける水生生物のほか,モツゴ,タナゴ,タモロコ,アブラハヤなど様々な種類の魚を見つけました。
帰校後,児童たちからは,「農業水利施設は普段入ることができないので,普段できない体験ができた。」「田んぼは米を育てるところだと思っていたが,それ以外にも,生き物のすみかになるなど多くの役割があると知って勉強になった。」との感想発表がありました。
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