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協力機関 北村ふるさと保全会
北村ふるさと保全会は、多面的機能支払交付金を活用して、石巻市北村地区の農村環境保全活動に取り組んでおり、活動の一環として地域の小学校と連携した啓発活動を展開しています。
北村ふるさと保全会と北村小学校5年生9名は、田んぼの水質調査及び生き物調査を実施しました。
これは、小学生が、環境保全・生態系保全の重要性や農業・農村が持つ多面的機能の働きを学ぶことを目的としています。また、保全会構成員や土地改良区職員との交流を通じて農業への興味を深める機会も果たしています。
北村ふるさと保全会は、昔と今の農作業の違いについて説明しました。現代では農業用機械を使って作業を手早く進めていますが、機械が作られる前は人の手や牛・馬の力で全ての作業を行っていました。そのため、多くの農家では牛や馬を飼っていたそうです。
河南矢本土地改良区は、農業水利施設が持つ役割、北村地区の水田は旧北上川から水を引いていることや、揚水機、排水機のしくみを説明しました。
東部地方振興事務所担当者からは、農業・農村が有する多面的機能についてわかりやすく解説しました。
児童たちは、用水路で検査キットを使って、水の汚れ具合と、水が酸性かアルカリ性かを調べました。どちらも薬品が入ったプラスチックチューブに水路の水を入れ、色の変化で判定しました。
その結果、稲が生育するのに十分良い水質であることが確認できました。
次に児童たちは、水路に生息する生きものを調査し、モクズガニ(左の写真)、ギンブナ(右の写真)、モツゴ、ヌマエビなど10種類の生き物を採捕・観察しました。
帰校後、児童たちから「田んぼのそばにもエビやカニや魚がいると知って驚いた。」と感想発表がありました。
児童たちは、出前講座と生きもの調査を通して、田んぼに生息する生きものの多様性やその重要さについて学んだようです。
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