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田んぼの学校2017 鹿又小学校

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平成29年度,鹿又小学校5年生33名は,地元農業者の協力のもと,総合的な学習の時間を利用して農業の体験や学習を行っています。協力機関 鹿又ふるさと保全会

鹿又ふるさと保全会は,石巻市鹿又地区の地域資源を保全し,より豊かにするために,多面的機能支払交付金を活用して農村環境保全活動に取り組んでおり,活動の一環として地域の小学校と連携した啓発活動を展開しています。
ここでは,平成29年度に実施された活動について紹介します。

平成29年6月20日 農業水利施設見学会

平成29年6月20日,鹿又小学校と鹿又ふるさと保全会は,5年生33名を対象に農業水利施設見学会を実施しました。

この見学会は,児童のみなさんに,農業生産基盤を支える農業水利施設のはたらきや重要性を学習してもらうことを目的としています。また,保全会や土地改良区職員の方々との交流を通して,農業への親しみや興味を深める機会にもなっています。

出前講座

出前講座で桜田会長があいさつする様子始めに鹿又ふるさと保全会の桜井会長のあいさつがあり,続いて,校内で出前講座を行いました。

河南矢本土地改良区からは,「農業水利施設が持つ役割について」と題した講座がありました。ここでは,鹿又地区の水田は旧北上川の水を利用していることや,田の水量を調節するしくみ,見学先の揚水機や排水機について説明がありました。
その後,東部地方振興事務所農村整備部担当者が,農業用水や農業という営みそのものが有する多面的機能について説明しました。

施設見学

河南矢本土地改良区から説明を受けながら,中山揚水機場,鹿又第二揚水機場,曽波神(そばのかみ)排水機場を見学しました。

中山揚水機場

中山揚水機場を見学する様子最初に,鹿又地区の田へ水を運んでいる中山揚水機場の見学を行いました。

中山揚水機場は,付近を流れる旧北上川から水を汲んでいますが,川の水を利用するには「水利権」という権利が必要で,取水できる期間及びそれぞれの時期の取水量が定められています。
また,中山揚水機場には4台の揚水機があり,コンピュータで遠隔管理しています。これらを稼働させると,小学校の25メートルプールを約40秒で満杯にできるそうです。

右の写真は,中山揚水機場で児童たちが水利権の説明を聞いている様子です。

鹿又第二揚水機場

鹿又第二揚水機場を見学する様子次に,鹿又第二揚水機場を見学しました。

機場には3つのポンプと「圧力逃がし管」が設置」されており,これらを使って全体の出力を調整しています。
また,機場付近は一面に田んぼが広がる場所でしたが,児童たちは田んぼの水面や水路に目をこらし,友達と競いあうようにたくさんの生きものを探していました。

右の写真は,屋外にある揚水機を見学する様子です。

曽波神(そばのかみ)排水機場

曽波神排水機場を見学する様子最後に,鹿又地区の排水を担う曽波神排水機場を見学しました。

右の写真のとおり,曽波神排水機場には2台の排水機があり,これらを稼働すると,満杯の25メートルプールを約1分で空にすることができます。
また,曽波神排水機場には,田んぼの排水と共に水路などに捨てられたゴミも流れ着くため,取り除いたゴミの処分に多くの費用がかかるとの話がありました。土地改良区の職員が「田んぼや水路にゴミを捨てないで」と話すと,児童たちは元気よく返事をしていました。

見学会を終えて

児童たちは初めて見る施設に興味を持った様子で,浮かんだ疑問を次々と周囲の大人たちに質問していました。農業水利施設について理解を深めることができたほか,保全会の方や土地改良区職員などと農業や自然の話をする子もいました。帰校後,児童たちからは,「私たち5年生は米作り体験をしている。この授業は秋まで続くので,今後の米作りでは今日学んだことを思い出しながら作業をしたい。」「稲が育つまでにはいろいろな人の力が合わさっているということが分かった。」との感想発表がありました。

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お問い合わせ先

東部地方振興事務所 農業農村整備部農村振興班

宮城県石巻市あゆみ野五丁目7番地 宮城県石巻合同庁舎4階

電話番号:0225-95-7922

ファックス番号:0225-96-4880

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