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平成27年6月23日,鹿又ふるさと保全会は鹿又小学校にて,5年生37名を対象に農業水利施設見学会を実施しました。
田んぼに必要な水はどこからどのようにして来ているのか,誰が農業用水を管理しているのか等を出前講座,施設見学を通じて学習し,児童の皆さんに農業生産基盤を支える農業水利施設の重要性を認識してもらうとともに地域農業の関心を深めてもらうことを目的として実施されたものです。
出前講座は東部地方振興事務所農業農村整備部が行いました。
東部地方振興事務所農業農村整備部より,農業水利施設が持つ役割について授業を行いました。田んぼと水との関係や,田んぼの水はどこからどのように来るのか,農業水利施設とは何か,どのような人が施設の維持管理に携わっているのか等について説明しました。
児童のみなさんはメモをとるなど,真剣に授業を聴いてくれました。
出前講座の後は,田んぼに水を運ぶのに必要な農業水利施設の見学を行いました。見学したのは,三方分水口が特徴的な前谷地揚水機場,鹿又地区の水田へと水を運んでいる中山揚水機場,鹿又地区の排水を担う曽波神(そばのかみ)排水機場の3箇所です。見学中は河南矢本土地改良区から説明を頂きました。
最初に、前谷地揚水機場の見学を行いました。
前谷地揚水機場に繋がる大きな三郡幹線用水路を見学し,旧北上川の側にある和渕揚水機場で汲み上げた水を田んぼや地下を通しながら前谷地揚水機場へ送っていることについて説明がありました。
続いて三方分水口を見学し,用水路から約6.5mほどの高さまで水を引っ張り上げていることや,水を平等に分配するため,それぞれが必要な水の量に合わせて円型の吐き出し口を三つに分けてあることなどの説明がありました。
次に,中山揚水機場の見学を行いました。
まず旧北上川からの取水口を見学し,川の水を使う際は国から許可を得る必要があることについて軽く説明がありました。その後,揚水機場の中で揚水機を見学しました。揚水機が羽根の回転によって水を動かしていることや,揚水機の運転にかかる電気代や揚水機の点検・整備のための費用についての説明がありました。
最後に曽波神排水機場の見学を行いました。
排水機場にあるポンプは揚水機とは違って1年中運転していることや,停電時でも排水が行えるようにモーター式のポンプと,エンジン式のポンプが1台ずつ設置されていることの説明がありました。また,中山揚水機場のポンプとの違いに触れ,排水用のポンプであるため,横長の形をしているとの解説もありました。
見学を終えた後、機場の外で記念撮影を行いました。
見学後,児童たちに感想発表をして頂きました。「田んぼに水を送る仕組みが分かってよかった」や「普段見られないものが見られてよかった」など,田んぼと水,農業水利施設について理解を深めることが出来たようです。
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